『F』開発理由2

『F』をアウトドアメガネと言っているのは、
アウトドアアクティビティの中で着想を得たからです。

私は主に登山を楽しんでいますが、登山中はよく足元を見ることが多いです。目線を下げるだけでなく、首の角度も下げる場面が多々あります。
通常のメガネでもズレないように腕(テンプル)の形を調整することは可能ですが、その為には側圧(頭を挟む力)を強くしたり、耳にしっかり引っ掛かるようにチップを曲げたりします。ただ、それでは長時間の着用で違和感を感じたり、チップが耳に擦れて痛くなったりすることがあります。

それらを回避するために産まれたのが『F』独自のロングカーブテンプルです。これまでの概念をくつがえし、比較的違和感を感じにくい後頭部でメガネをホールドする機構を考えました。
またヘルメットをしていても掛け外しがしやすいよう形状はストレートを選択しました。

とにかく腕が長いです。テンプルを折りたたんだ状態で見るとよくわかると思います。
一般的な眼鏡に比べて約20mmは長く設計しました。メガネという小さいプロダクトにおいて20mmはかなりの大きさになります。
必要に応じて起きた突然変異であり、それを「進化」と捉えて頂けると嬉しいです。
特別なデザインができたこともあり、意匠権を取得することもできました。

開発理由3に続く