『F』開発理由3

春に新作を発売させて頂きました。
奥のメガネはFJP-001,手前がFJP-003となっています。
この二つ何が違うかお分かりでしょうか?

ただ、サイズが違います。

写真では分かりづらいかもしれませんが、
奥のFJP-001は大き目、手前のFJP-003は小さ目となっています。

こちらの写真、奥はFJP-002,手前はFJP-004となります。

同じデザインで大小をなぜ作る必要があるのか?
眼鏡に詳しくない方だと不思議に思われるかもしれません。

顔の一部となるメガネでは1mmどこかのサイズが変わるだけで、きっと皆さんの想像以上に印象が大きく変わります。

大きい方は51サイズ
小さい方は48サイズで作っております。
これはレンズ幅を表していて、51mmと48mmを準備しました。

お顔のサイズ、眼の距離、それらを考慮して選んで頂ければ幸いです。
左右の目と目の距離を瞳孔間距離(PD)と言います。
眼鏡は目がレンズの中心に来る事を理想としています。

顔のサイズだけでなく、瞳孔間距離も意識してメガネをお選び頂けると幸いです。
64mmが平均的ですので、
60mm以下の方ですと小さい方。
68mm以上の方ですと大きい方をお選び頂けると良いと思います。

また、それ以外に小さいメガネを作った理由としまして、
強度近視の方の為と言うのもあります。

度数が強ければ強いほどレンズは厚くなります。
近視の場合は凹レンズになるのですが、凹←この字の如く、近視用レンズは
中心が薄く、外側へ行けば行くほど厚くなります。
と言うことはレンズ幅が小さい方がレンズ厚みは小さくなり、
厚みが小さくなればレンズがメガネから溢れません。
そして、メガネ自体も軽くなります。

さらに別の理由として、
近視が強ければ強いほど、相手からは眼が小さく見えるという現象も起きます。

かくいう私自身が強度の近視で瞳孔間距離が狭めです。
FJP-001,FJP-002を作る時は、素通しのレンズでデザインしていたため気付かなかったのですが、
いざ度付きレンズを入れたら、眼が小さく見えてなんか似合わないという悲しい現実が起こりました。
きっと同じ思いをする方がいるだろう、必要とする方が小顔の人の場合もある、
また少しでもメガネを軽くしたい方もいるだろうとFJP-003,FJP-004の開発に取り掛かった訳です。

シンプルで使いやすく、実用性を重視し、Fはデザインしています。
できるだけ余計な装飾をそぎ落とすことで、掛ける人自身が引き立たつことをデザイン理念としています。